かなえない約束/ベルマモ
「ばかみたいな約束しようぜ」
にたりとその日王子さまは笑った。
膝の上の赤ん坊を見て王子さまは笑った。
「僕は無駄が嫌いだ」
一銭にもならないからと赤ん坊は冷めたことをいう。
見た目とは違い中身がだいぶシビアなところがまたおもしろい。
たまに、すごくいとおしくなるのはそのせいだ。
自分によく似た、可哀想な子。
「いいじゃん。減るわけじゃないし」
「減らなくても無駄は嫌いだよ」
「ちょーうざいよね、マーモンの考え方って」
王子さまは赤ん坊を抱き上げてその額に口を押しつけた。
むぎゃっと赤ん坊は鳴いた。
「昔から言うでしょ。呪いは王子さまが解いてあげるって」
「お伽話だろ。馬鹿馬鹿しい」
「だからくだらないっていったんじゃん」
「もしさ、どうしても呪いがとけなかったら」
赤ん坊はくだらないねと零し、小さく笑った気がした。馬鹿な王子さまに救われるなんてまっぴらごめんだ。
「俺のとこ来て。もしかしたらとけるかもしれないじゃん、だって俺、王子だもん」
20070201write 20070514up
にたりとその日王子さまは笑った。
膝の上の赤ん坊を見て王子さまは笑った。
「僕は無駄が嫌いだ」
一銭にもならないからと赤ん坊は冷めたことをいう。
見た目とは違い中身がだいぶシビアなところがまたおもしろい。
たまに、すごくいとおしくなるのはそのせいだ。
自分によく似た、可哀想な子。
「いいじゃん。減るわけじゃないし」
「減らなくても無駄は嫌いだよ」
「ちょーうざいよね、マーモンの考え方って」
王子さまは赤ん坊を抱き上げてその額に口を押しつけた。
むぎゃっと赤ん坊は鳴いた。
「昔から言うでしょ。呪いは王子さまが解いてあげるって」
「お伽話だろ。馬鹿馬鹿しい」
「だからくだらないっていったんじゃん」
「もしさ、どうしても呪いがとけなかったら」
赤ん坊はくだらないねと零し、小さく笑った気がした。馬鹿な王子さまに救われるなんてまっぴらごめんだ。
「俺のとこ来て。もしかしたらとけるかもしれないじゃん、だって俺、王子だもん」
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